
特定社会保険労務士になるために
~紛争解決手続代理業務試験受験対策~
4.グループワーク攻略
とにかく、時間が足りません。
グループワークは3日間しかなく、この中で
・あっせん申請にかかる大問1題
・答弁にかかる大問1題
・グループ研修検討用の小課題5題(各課題5問程度)
・倫理に係る小課題5題
を議論・検討した上で、あっせん申請書・答弁書を作成しますので、時間が足りません。
1グループは8人程度で、加えて社労士としてすでに活躍されている「リーダー」と呼ばれる社労士の先生が1人付きます。
リーダーの方針もあると思いますが、筆者のグループでは、まずグループの代表者と書記を決め、下記のようなスケジュールで進めました。
・1日目にグループ研修検討用課題、倫理に係る問題について議論。
・2日目にあっせん申請書、答弁書について議論。それぞれ作成者を決め仮の案を作成。
・3日目にあっせん申請書、答弁書の仮の案を再度検討しブラッシュアップ。
予め各問題について各自で考える事が課題となっており、その上で議論を重ねるわけですが、これだけの人数がいるとまとまらない場面も多々発生します。その際に筆者のグループでは、参考書籍で記載している「最新重要判例200 労働法」という書籍が大活躍しましたので、ご参考になさってください。
また、3日目には連合会に、あっせん申請書と答弁書を提出する必要があります。そのため、2日目までには仮の案を作成し、印刷までしておかないと、3日目に提出する事が出来ません。(研修会場には印刷機はありません)
スムーズに議論を進めるためには、様々な判例に目を通しておき、素人の感覚論でなく、法令・判例に基づいた議論を行う必要があります。
筆者は書記の役回りをしまして、その際に使用した議事録のフォームをULしていますので、よければ参考にしてください。
5.ゼミ攻略
ゼミは2日間半あり、各グループで作成をしたあっせん申請書、答弁書について、弁護士の先生からひたすら突っ込みを受けます。
1部屋3グループ程度の人数ですが、かなりの緊張感がありましたので、グループワーク3日目の終わりには、作成した申請書、答弁書の論拠を再度確認する時間を設けた方が良いと思います。
特に、意見が分かれそうな点については、他のグループとなぜ異なった回答になったかを、法的根拠に基づいて解答を求められます。筆者が確認した限りでは、どの部屋でも1人ずつ順番に解答する機会があり、1日に2,3回は自身の考えを述べることになります。
論点について、参考となる法令はどのような記載をしているか、また過去判例ではどのような判決が下されているか、を主に問われますので、参考書籍で記載している「労働関係法規集」「最新重要判例200 労働法」を、ご参考になさってください。